らき☆すた神輿ものがたり

誕生から2011年までの黎明期におけるらき☆すた神輿のあゆみをご紹介します


2010年春 上海万博

2010年春、テレビ制作会社を通じて経済産業省からの遠征依頼が、神輿のもとに舞い込んできました。行先は、海外、それも万博に沸く中国は上海ということでした。

上海万博で6月に開催される「ジャパンウィーク」。その中で行われる、日本の現代コンテンツを紹介するイベントである「CoFesta」において、日本のアニメ文化を代表するコンテンツとしてらき☆すた神輿が選ばれたのです。

中止となったハワイ遠征計画を除けば、神輿初となる海外遠征ということで、事前に多くの協議が重ねられることとなりました。その中で大きな課題となったのが、異国への物資の持ち込みに関する様々な問題でした。

まず神輿を構成する「木材」については、木材自体の材質からその「産地」に至るまでチェックが行われ、さらに切ったそのままの「生木」の状態での入国に難色があり、初めて木材にニスを塗ることになることになるなど、国内での輸送では考えられないことがいろいろと課題になりました。

さらにはバラ状態で発送し、当地で組み立てるのに必要な各種工具類の持ち込みが認められず、中国国内での調達を必要とするなど、多くの苦労をすることとなりました。

上海万博 らき☆すた神輿

そうして、二段化改造以来の総バラシを受けた神輿は海を渡り、6月11日に現地入りした祭輿会スタッフによって組み立てが行われました。0時まで営業をする万博会場内では営業時間内での作業が行えなかったことから、作業は徹夜となり、翌日の明け方になって上海の地に神輿が立ち上がったのでした。

迎えた6月12日は、ジャパンウィーク初日を飾る「ジャパンデー」として、日本から多くの著名人が訪れてのオープニングセレモニーが行われました。当初この日には神輿の登場予定はなかったものの、作業が早く終わったことと当局の許可が得られたこともあって神輿の登場が決定。急遽集まった現地スタッフによって担がれた神輿は、オープニングの空気の中に大歓声をもって迎え入れられたのでした。

ジャパンデー らき☆すた神輿

そして6月13日からの4日間、いよいよ神輿の本番がやってきました。担ぎ手は祭輿会スタッフの他に、現地の募集に集まった熱心なアニメファンの方々。彼らはそれぞれ思い思いのコスプレをして臨むなど、気合充分。中にはガンダムの「頭だけ」をまとった人などもおり、その異質ぶりは一層際立っていたほどでした。

14・15日には日本よりの担ぎ手も応援に加わり、いよいよアジア広場のステージ前に神輿が登場。すると会場からは割れんばかりの悲鳴にも近いほどの大歓声が起こり、「萌え! 萌え!」コールが巻き起こる。神輿の掛け声もかき消されるほどの大歓声の中、1ステージ10分ほどの渡御は連日大盛況。あまりに人を集めすぎたために、当局から注意を受けるというひと幕もありました。

無事大役を終えた神輿は終了後現地スタッフによって解体され帰途に。柊姉妹誕生日翌日の7月8日に無事帰国を果たし、再び安住の地である鷲宮駅へと戻ったのでした。